腎臓リハビリテーション
腎臓リハビリテーション
透析患者さんの平均年齢は約70歳と年々高齢化が進んでいます。透析患者さんの運動機能は透析期間が長くなるほど低下し、体力は健常な方と比べて半分以下まで低下すると報告されており、日常生活にも介助を必要とする患者さんが増加しています。
腎臓リハビリテーションは、運動をはじめとする様々な手段を用いて、患者さんが生き生きとした生活を送るよう支援する取り組みです。
1990年代頃までは慢性腎臓病の患者さんには運動制限を行う事が一般的でした。しかし、運動をしない患者さんに比べて運動習慣がある患者さんは生命予後が良好であること、歩行機能・体力増強による生活の質(QOL)の改善が報告され、近年では「運動制限から運動推奨」へ変化しています。
当施設でも透析中の時間を利用して、運動療法を実施しています。重りやボールを使用した筋力トレーニングや、電動サイクルマシンによる有酸素運動を行っています。
当院の医師、看護師、臨床工学技士をはじめ、理学療法士、臨床検査技師、管理栄養士、医療事務が腎臓リハビリテーションチームを組み、多職種連携で患者さんがいきいきとした生活が送れるよう、サポートしてまいります。


